――その学園は、少女たちの果樹園だった。
外敵から隔離された学園にやってきたのは、生きる目的をなくした1人の少年。
守るべき物を見失い、後悔と贖罪のみに費やされる人生の中で、その少年に残されたのは首につながれた太い鎖と、野良犬にも劣る安い命。
そして少年は、その学園で少女たちと出会い、新たな希望を見つけ出す。
── その少女は、生まれてきたことが既に間違いだった
逆らった罪 ──
── 生きながらの死
誰も守ってなんかくれない ──
── そして生き残った罰。
そこは、少女たちの果樹園。
彼女たちは、後悔の樹に実った懺悔の果実。そんな少女たちに、俺に一体何ができる……?
それは、1人の少年が夢見た永遠の希望──。